- 受験情報
成安特待6名合格?出願可?
今年度の成安造形大学の総合選抜(4期)特待生<実技方式>では、6名の特待生での出願可を獲得しました。
この「出願可」と「合格」にはどのような違いがあるのでしょうか。
成安造形大学特待生選抜の概要
成安造形大学では、特待生選抜の試験が年間を通じて以下の3回に分けて実施されています。
- 総合選抜入試(1期)特待生〈面接方式〉
- 総合選抜入試(4期)特待生〈実技方式〉
- 一般選抜入試(1期)特待生 所得制限型〈実技方式〉または〈大学入学共通テスト利用方式〉
以下、それぞれの試験方式について見ていきましょう。
1回目:総合選抜入試(1期)特待生〈面接方式〉
- 試験形式:エントリー方式(出願ではなく、事前にエントリーが必要)
- 試験内容:持参作品と個別面接
- 試験時期:9月初旬
試験結果により以下の判定が出されます。
- 特待生での出願可
- 通常授業料での出願可
- 出願不可
「出願可」を獲得した場合、その後に大学へ正式に出願すると「合格」となり、この時点で専願扱いとなります。
2回目:総合選抜入試(4期)特待生〈実技方式〉
- 試験形式:エントリー方式
- 試験結果:上記と同様に3段階の判定(特待生・通常授業料・出願不可)が出される
- 試験時期:11月
この方式では、正式出願後に「合格」となり、他大学との併願も可能です。また、通常授業料で出願した場合でも、その後の一般選抜入試(1期)特待生 所得制限型への挑戦が可能です。
試験の特徴
試験モチーフが4月ごろに事前公開されます。あらかじめ構成や描く手順など試験までに練習を重ねて対策をした上で受験します。
大学発行の案内に作品が掲載されました。
3回目:一般選抜入試(1期)特待生 所得制限型 〈実技方式〉
- 試験形式:出願方式(試験前に出願が必要)
- 試験内容:試験当日に発表されるモチーフを用いた鉛筆デッサン
- 試験時期:2月
この試験の結果、以下のいずれかが判定されます
- 特待生合格
- 通常授業料での合格
- 不合格
なお、出願には所得制限があります。詳しくは成安造形大学特待生についてをご覧ください。
特待生合格者には、最大3,618,000円が給付されます(※給付額は選択する専攻により異なります)。
この結果、年間授業料は698,000円となり、卒業まで継続されます。
国公立大学の年間授業料(標準額:535,800円)と比べても大差なく、国公立大学志望者が併願で受けるパターンが増えてきています。
「総合型選抜」の多様性と注意点
「総合型選抜」というと「専願」のイメージがありますが、大学や入試方式によってその内容は様々です。
- 「エントリー」の段階では複数大学を受けることができ、正式出願の後に専願になることが多い
- 一部、出願後も併願可能な総合型選抜もある
- 同じ大学内で異なる分野を複数併願できるケースもある
大学入試は年々複雑化しています。事前にしっかり情報収集を行い、準備を進めていきましょう。