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デッサン用鉛筆のお話
これからはじめる受験生のためのお役立ち情報
デッサンやクロッキー、スケッチをしたりアイデアを考えるときにも使う鉛筆。美大芸大受験の実技試験では鉛筆デッサンを行う大学がほとんどです。どういった鉛筆がデッサンに向いているのか、「HB」や「B」の違いやメーカーごとの特徴をお話しします。
鉛筆に書かれている記号の意味は?
画材屋さんに行くと、鉛筆がたくさん並んでいます。鉛筆デッサンを行う時は、一種類だけでなく様々な鉛筆を使います。
「HB」や「B」といった記号がついた鉛筆は、字を書く時によく使われるので馴染みのある人も多いと思います。この記号は鉛筆の芯の硬度を表しています。
鉛筆の記号の見方
JIS規格で規定されているのは「9B」〜「6H」ですが、三菱鉛筆のHi-uniでは「10H」〜「10B」まであります。
「H」「2H」「3H」…とHの手前に付く数字が大きくなると、硬く黒が薄い鉛筆になります。
「B」「2B」「3B」…とBの手前の数字が大きくなると、柔らかく黒が濃い鉛筆です。
真ん中の硬さが「HB」Hard Brackの頭文字を取ったものです。
その次に硬いのが「F」です。Firm(しっかりした、の意)の意味です。
デッサンではどの鉛筆を揃えたらいいか?
鉛筆は6B〜3Hまでを一本ずつは必要です。デッサンは白黒のトーンだけで表現しなければならないので、硬さや粒子の違う鉛筆を使い分けることで表現の幅が広がります。
H〜2Bの鉛筆はよく使われます。消費も早いので複数持っておくと良いでしょう。
メーカーごとの鉛筆の違い
芯の濃さや硬さはメーカーによっても違いがあります。
- 赤茶色の三菱鉛筆uniはとてもベーシックで扱いやすいです。uniの高級版Hi-uniは先述のように10B~10Hと硬さの幅が世界一です。描き心地は大変なめらかです。
- 青いステッドラーもスタンダードな鉛筆です。三菱鉛筆と比べるとやや硬めの芯が特徴です。特にH以上の硬さは色味も良いと言われます。
- 緑のファーバーカステルは現存する世界最古の筆記具ブランドです。硬めの芯で引っかかりがあります。描く手応えが感じられます。
デッサンをこれから始めてみようかなという方には、扱いやすさと品質の良さ、値段も手頃なuniがオススメです。
少しずつ色んなメーカーを試して、自分のお気に入りの鉛筆を探してみましょう。
長村