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2026年度京都市立芸術大学実技入試の出題・評価ポイント

2026年度の京都市立芸術大学の実技入試は、いずれの科目も「与えられた条件をどう読み取り、どう展開するか」がより明確に問われる内容となりました。単なる技術の巧拙ではなく、構造の理解、空間の把握、素材への視点といった基礎力が、完成度としてそのまま画面や立体に表れる出題でした。

描写(4時間、250点)

出題
与えられたモチーフ(水の入ったペットボトル、黄色い紙〈一部を破る〉、レモン)を構成し、描写する。

評価ポイント
構成力(バランス・視点の独自性)、形態や量感の把握、空間認識、明暗および質感の精度(透過光や影の表現)

高得点
光の集まりや反射を効果的に活かし、素材ごとの質感の違いを明確に表出していること。あわせて、繊細さと迫力を兼ね備えた描写であることが求められる。

色彩(3時間・250点)

出題
円3つと直線のみを用い、平塗り限定で「奥行き」を表現する。

評価ポイント
遠近法の解釈、明度・彩度の設計(大きさや位置、色対比による空間表現)、構成の動きや独自性、平塗りの精度(ムラのない塗り、シャープな境界)

高得点
明快な色面構成の中に、面白味や意外性が感じられる作品。いわゆるマティス的な感覚を想起させる、伸びやかで魅力のある画面が評価される。

立体(3時間・250点)

出題
新聞紙とケント紙を用い、「とても重い立体」をテーマに制作する。

評価ポイント
テーマの解釈(軽量な素材によって重さを表現する視点)、陰影や量感の視覚的な説得力、材料の活用力(構造性や緊張感)、スケール感

高得点
重力を強く感じさせる表現と、空間の中で際立つ存在感。見る者に強い印象を与えるインパクトが求められる。